確定拠出年金を活用しよう(企業型DC、iDeCoなど)

資産形成

2024年からの新しいNISAが話題ですが、それに比べて確定拠出年金ってまだちょっと地味な印象ですよね。

私は現行のつみたてNISAもiDeCoもガッツリ活用しています。

確定拠出年金制度の概要

企業型確定拠出年金(企業型DC)

  • 事業主が拠出してくれます
  • 限度額が決まっています(確定給付型の年金なし→55,000円/月、確定給付型の年金あり→27,500円/月)
  • (規約に定めてあれば)マッチング拠出可能→加入者がプラスアルファ拠出できる。上限あり
  • 企業が決めた商品の中から自分で選択します
  • 運用中は非課税
  • 受取時は60歳以上、年金受給→公的年金等控除、一時金で受給→退職所得控除

※ 元本保証ではない商品を選んで資産を増やしていきたいですね!

転職したら6ヶ月以内に移管手続きが必須。「自動移換」に気をつけよう!

企業型確定拠出年金の加入者資格を喪失してから6ヶ月以内に手続きしないと、国民年金基金連合会に自動的に移換されます。デメリット等は参考記事をご参照ください。

ざっくりまとめると、

  • 転職先に企業型DC制度がある → 転職先の企業型DCへの手続きが必要。
  • 転職先に企業型DC制度がない場合、自営業になる場合、公務員になる場合、働かない場合 → iDeCoへの手続きが必要。
  • 脱退一時金は条件あり → 2020年5月に改正ののち緩和されましたが、人によってはハードルが高いです
2020年の制度改正

選択型確定拠出年金(選択型DC)

従業員が給与の一部を企業型DCの掛金として拠出するか、または給与として受け取るかを選択できる企業型DC。

企業型DCの掛金として拠出する場合のメリット・デメリット

メリット

  • 掛金にした分は給与にカウントされないため、給与額から算出される社会保険料が下がる
  • 非課税で運用
  • 60歳以降の給付時に、職所得控除や公的年金等控除が適用される

デメリット

  • 社会保険料が下がる = 将来的に受け取る老齢厚生年金が減る

デメリットがちょっと気になるところですね。。。

個人型確定拠出年金(iDeCo)

「個人型」とあるとおり、自分で金融機関を選び、掛金を決めて、商品を選択する手続きが必要になります。

※ 2022年10月からは企業型DC加入者もiDeCoに申し込みできるようになりましたね!!

iDeCoの各種手数料

  • 加入時手数料: 国民年金基金連合会2,829円 … 共通
  • 口座管理手数料(掛金拠出者):国民年金基金連合会105円+事務委託先金融機関66円+運営管理機関●円
  • 口座管理手数料(運用指図者):事務委託先金融機関66円+運営管理機関●円
  • 給付事務手数料等:事務委託先金融機関440円 … (給付時)個人別管理資産から徴収給付の都度、給付金から徴収
  • 還付事務手数料等:国民年金基金連合会1048円+事務委託先金融機関440円+運営管理機関●円 … (還付時)還付の都度、還付金から徴収
  • 移換時手数料または運営管理機関変更時手数料:4,400円 … (移管時/機関変更時)個人別管理資産から徴収

以上のことから、運営管理機関(証券会社)の手数料が安いところを選ぶとお得です。

iDeCoの嬉しい節税効果

掛金全額が所得控除の対象となり、「所得税」と「住民税」が軽減されます。

会社員なら年末調整、自営業なら確定申告で手続きできます。

※ シミュレーションは問答無用で65歳まで拠出する設定になっているので、個々のライフプランによっては少し注意が必要です。

確定拠出年金の注意点

  • 60歳まで基本的には引き出せない
  • 毎月の拠出額の上限がある
  • 元本割れのリスクはある
  • iDeCoの申込書は所属企業の記入欄があるので会社に頼む必要がある
  • 給付時の税金計算がわかりにくい    など。

※ 制度は適宜見直しされますので、常に最新情報を入手しておきましょう。

企業型DCのマッチング拠出かiDeCoかで悩む場合

拠出金額が多い方を選ぶ場合は、こちらの記事が参考になると思います。

私がiDeCoを活用し、一度止めて2022年10月から再開した理由

私は2017年11月頃にiDeCoをスタートしました。最初の年は手数料負けして相場も悪く、ずっとマイナスが続いて放置していました。

1年半後あたりに口座を見ると思ったより増えていて嬉しかったことが、続けることができた原動力と思っています。

そうしているうちに、会社の退職金制度が変わり、2021年2月から企業型拠出年金が始まったため、当時は同時利用できなかったのでマッチング拠出を利用することにし、iDeCoは拠出をストップして運用指図者としてiDeCo口座自体は残していました。

残していた理由は、企業型DCの商品ラインナップがとっても好ましくなかったからです。そんなところへ、これまでiDeCoで増やした大事な資産を移管したくなかったのです。

一応、総務部の担当者にも企業型DCの証券会社のWebサイトを確認して、もっと信託報酬が安い世の中で人気の商品を入れてもらうようお願いしたのですが、私の所属企業は何かを変えるために上層部を説得するのに3年くらいかかる残念なところなので、もう諦めていました。

そんな中、iDeCoの制度改定で企業型DCを利用しながらiDeCoを運用できるようになったので、ちょうど年1回しか設定変更できなかったマッチング拠出を早々にストップしておいて、運用指図で残しておいたiDeCo口座を2022年10月から再開した、という訳です。

企業型DCで選んでいた商品は、インデックス商品なのにまるでアクティブ商品のような信託報酬でした。制度が変わってくれて本当によかったです。

iDeCoは使いにくいというネット記事もありますが、私はサラリーマンができる節税を可能な範囲でできるだけしておきたいので、今後iDeCoも頑張っていこうと思います。

iDeCo用の証券会社選びはこちらとほぼ同様なので、ご参考まで。

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